学生・研修医の方

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小児科医を志している皆様へ

優れた小児科医を志す皆様をお待ちしています
小児科医は「子どもの総合医」です。これは小児の多様な疾患を診療すると同時に、すべての子どもの成長と発達を見守り、幸せな人生を送れるように支援することを意味します。
浜松医科大学小児科の研修ブログラムでは、市中の最前線で一般診療、乳幼児検診、予防接種などを通して子どもを診る力を養い、急性疾患に対応できる技術や知識を身に付けます。さらに大学病院や基幹病院では、小児特有の基礎疾患の専門診療を通して複雑な病態や高度な医学的知識を学びます。その先には、さまざまなキャリアパスがあります。例えば、現時点では答えのない医学的な問題を解決するためには自らが専門領域を突き詰め、physician scientistとして正面からこれに挑む必要があります。そのための、国内外への留学や学位取得までの道筋を、当プログラムでは描くことができます。開業して地域医療を担う上でも、当教室の持つネットワークは重要な役割を果たします。

大学病院では、多数の小児科サブスペシャリティ専門医が互いに連携しながら、多様な疾患を扱っています。そのため、内分泌・臨床遺伝、神経・発達遅滞、循環器、感染・免疫・アレルギー、血液・腫瘍、腎臓、新生児など種々の小児科分野の研修が可能であり、複数の分野において研修認定施設となっています。これは、本教室の大きな特長となっています。また、本学小児科は、約360万人が居住する静岡県の唯一の医科大学として、先進医療・先端研究、周産期医療、小児がん、小児救急、希少難治性疾患、スクリーニングなどの分野においてリーダーシップを発揮するとともに、日本小児科学会静岡地方会や地域小児科医会と連携し、地域医療にも貢献しています。

県内で研修先として連携している市中病院は9箇所あり、経験豊富な指導医のもと数多くの患者を診療する機会が得られます。繰り返し丁寧に患者さんに接することで、医師としての姿勢や小児科医としての軸が築かれます。各施設は合同でカンファレンスなどを行い、連携しながらプログラムを充実させています。研修を通して出会った患者・家族、指導医と仲間は小児科医としての核になるので、この時期をどのように過ごすかは極めて重要です。優れた小児科医を育成すること自体が、当教室に活力をもたらす最善策だと捉え、教室員一同力を入れています。皆様をお待ちしています。
小児科学講座 教授 宮入 烈