腎臓グループ

グループの特長

  • 静岡県西部(浜松市、湖西市、中東遠地域)の小児腎臓疾患の診療を、聖隷浜松病院とともに担っています。聖隷浜松病院とは症例カンファレンスを毎月行っています。
  • ネフローゼ症候群・急性/慢性腎炎などの腎臓疾患の他、尿路異常・夜尿/遺尿/頻尿などの泌尿器疾患の診療も行っています。
  • 検尿異常などで病理診断が必要な症例に対して腎生検を行っています。2020年度は11件行いました。
  • 病棟では、当グループの患者さんの治療に加え、他グループの患者さんの水分管理・排尿管理・血液浄化などのサポートを行っています。
  • 内田が聖隷浜松病院に、北形が磐田市立総合病院・中東遠総合医療センターに出向し、小児腎臓外来での診察を行っています。

対象疾患/ 診療内容

検尿異常 健診、学校検尿
急性糸球体腎炎 溶連菌感染後急性糸球体腎炎など
慢性糸球体腎炎 IgA腎症、紫斑病性腎炎、膜性増殖性糸球体腎炎、C3腎症、尿細管間質性腎炎など
遺伝性腎疾患 Alport症候群、HNF1B腎症など
ネフローゼ症候群 小児特発性、ステロイド依存性、ステロイド抵抗性、頻回再発型、先天性
尿細管機能異常 尿細管性アシドーシス、Fanconi症候群、Bartter/Gitelman症候群など
高血圧症 腎血管性、腎実質性、本態性など
急性腎障害 溶血性尿毒症症候群、血栓性微小血管障害症、急性尿細管壊死、ネフローゼ症候群に伴う特発性急性腎障害など
慢性腎臓病 保存期腎不全、腎代替療法(血液透析、腹膜透析)
腎尿路異常 水腎症、水尿管症、膀胱尿管逆流、逆流性腎症、多嚢胞性異形成腎、神経因性膀胱、夜尿症など
尿路感染症 腎盂腎炎、急性巣状細菌性腎炎、膿腎症、腎膿瘍など

スタッフ

  • 内田 博之
    日本小児科学会認定小児科専門医・指導医、日本腎臓学会認定腎臓専門医
  • 北形 綾一
    日本小児科学会認定小児科専門医・指導医、日本腎臓学会認定腎臓専門医・指導医
  • 河西 彩菜
    日本小児科学会認定小児科専門医

患者さんをご紹介ください

検尿異常
  • 蛋白尿+血尿 ⇒ すみやかにご紹介ください(腎生検の検討が必要)
  • 血尿のみ ⇒ 初回はご紹介ください
  • 蛋白尿のみ ⇒ 早朝尿でも陽性ならばご紹介ください
発熱性尿路感染症
  • 起因菌の同定や原因検索が必要となるので、基本的には全例ご紹介ください
ネフローゼ症候群
  • ステロイド依存性、頻回再発型(免疫抑制剤の適応)
  • ステロイド治療を開始後2週間以内に寛解しない場合
夜尿症
  • アラーム療法やミニリンメルト内服で改善しない症例
  • 二次性夜尿(=6カ月以上の夜尿消失時期があった)症例
  • 下部尿路症状(※)を伴う症例(非単一症候性夜尿症)
    ※頻尿(≧8回/日)、乏尿(≦3回/日)、昼間尿失禁、尿意切迫、遷延性排尿(排尿開始困難)、腹圧をかけての排尿、微弱尿線、断続排尿、尿こらえ姿勢、残尿感、排尿後のちびり、外性器・下部尿路異常
胎児超音波検査での腎尿路異常
  • 水腎症、水尿管症、単腎症、多嚢胞性異形成腎(MCDK)、腎実質輝度が高い、腎臓が大きいなど