事業内容

 

目的

未来のこども達に抗菌薬を残すための取り組み
 

プロジェクト① ナショナルデーターベースを利用しての疫学研究(国内大規模調査)

こどもに対しての抗菌薬の使用量、使用実態調査をおこないます。
 

プロジェクト② モデル地区事業

抗菌薬の適正使用を先進的に取り組んでいる小児感染症科を有する3つの施設とその周囲の地域と連携し、モデル地区を設置し、地域で安全に抗菌薬適正使用を行っていくための研究事業をおこないます。
 

プロジェクト③後方視的検討

抗菌薬適正使用が安全に正しく行われるように、抗菌薬が本当に必要なこどもへの見極めができるような指標づくりもあわせて行っていきます。

 



救急外来における内服抗菌薬処方の動向

日本では抗菌薬の処方量全体のうち、外来における内服抗菌薬が9割を占めるとされています。小児科の外来では、本来抗菌薬がほとんど不要な風邪や胃腸炎などの感染症に対して多くの抗菌薬が処方されていることもわかっています。当院では救急外来において気道感染症や消化器感染症が疑われる患者さんに抗菌薬が処方されている割合をモニタリングしています。
 

救急外来における内服抗菌薬処方状況(2022年度)


救急外来における内服抗菌薬処方状況(経時的変化)

 


スタッフ

研究代表者

  • 浜松医科大学医学部医学科 小児科学講座  宮入 烈
 

研究分担者

  • 岡山大学学術研究院医歯薬学域 小児地域医療学講座  宇田 和宏
  • 国立成育医療研究センター   社会医学研究部    大久保 祐輔
  • 国立国際医療研究センター   国際感染症センター  岩元 典子
  • 兵庫県立こども病院      感染症内科      笠井 正志
 

研究協力者

  • 世界保健機関               明神 翔太
  • 国立感染症研究所 実地疫学研究センター  大竹 正悟
  • 浜松医科大学医学部医学科 小児科学講座  磯部 裕介